プログラマーの朝礼
聖なる好奇心
アインシュタインの残してくれた言葉の中に「 a holy curiosity ( 聖なる好奇心 ) 」と言うのがあります。いささか難解な考え方ではありますが、そこは読書百篇、説明を読んでいるとなんとなく見えてきます。以下がその「聖なる好奇心」についてのアインシュタインの記述です。
《聖なる好奇心》
あなたのしていることの理由を考えるために立ち止まってはならない。なぜ自分が疑問を抱いているかを考えるために立ち止まってはいけない。大事なことは疑問を持つことを止めないことだ。好奇心はそれ自体で存在意義がある。
人は永遠や人生や、驚くべき現実の構造の神秘について熟考すれば、必ず畏怖の念にとらわれる。毎日この神秘のたとえ僅かでも理解しようと努めれば、それで十分である。聖なる好奇心を失うな。
成功する人間であるよりは価値ある人間になろうと努めよ。今日では人生に自分が投入した以上の見返りを得る人間が成功者と見なされる。しかし価値ある人間とは、(他人から)受け取るよりも多くのお返しができる人のことを言うのである。
「聖なる好奇心」とは何か。これこそが、震災以降の日本人に必要な考え方ではないかと思います。科学の目的は自然を制御し成功を得ることではありません。自然の神秘を解明し、自然に畏怖の念を抱かせる事が科学に求められていることではないでしょうか。
もうすぐクリスマスイブ。「聖なる夜」に「聖なる好奇心」について考えてみてはどうでしょうか。