プログラマーの朝礼
5月の理(ことわり) 【 作を肥やさず 土を肥せ】
Fertilize the soil, not the crop.
作物をよく育てるには、まず土を肥培(ひばい)せよ
日本では、5月を皐月(さつき)と呼びます。「さつき」とは「早苗月(さなへつき)」が短かくなったものと言われています。「早苗(さなへ)」とは田植をする稲の苗(なえ)の事です。すなわち、皐月(さつき)とは「田植えをする月」の事です。
右の写真は、畦(あぜ)きりをしているかつての我が家の水田です。この後、大切な作業があります。それは、壌改良材や「元肥(もとごえ)」を田に施すことです。そして、田起こし、代掻き(しろかき)、田植えと作業が進んでいき、田植え後には「追肥(おいび)」と呼ばれる肥料をします。
追肥には施す時期でいろいろな言い方があります。苗が活着してからすぐに施す「活着肥」、分けつ(株わかれ)をよくする為の「分けつ肥」、穂が出る45日前頃に施す「つなぎ肥」、穂の出る20日前くらい前から施す「穂肥」、穂が出た後に施す「実肥」などです。
稲作では、このように適切な時期に適切な肥料を施します。これを端的に表した次のようなことわざがあります。
千駄の肥より一時の季
( 肥料は一度にたくさんやっても効果はなく、
適期に適材適量を施すべきである )
「土」が大切か 「種」が大切か。中小企業は「人」がすべてです。「人」が育たなければ会社は成長しません。そして、人が育つにはそれなりの社内「風土」が必要です。鐘と太鼓で優秀な人材を集める努力も確かに必要でしょう。しかし、少子化、理系離れの折、注力すべきは社内の土壌改良ではないでしょうか。いくら素晴らしい「早苗」でも「土」が悪ければ上手く育つわけがありませんから。