Androidとセカンドブレイン - パソコンとは何だったのか
今日はホントに暇です。台風の影響で全予定キャンセル。仕事する気になれず。調子に乗ってもう1つ記事を書きます。以前の記事「Galaxy Tab を買った3つの理由」の続編です。
Galaxy Tabを買った3つの理由:
- Androidアプリの開発用
- ノマドワーキングの実践
- セカンドブレインとしての利用
先の記事では、3番目の「セカンドブレインとしての利用」について何ら説明していませんでした。その「セカンドブレイン」について話したいと思います。
時はさかのぼり、システムのトレンドがUNIXになり始めた80年代後半の事です。PCに代わりより高性能なWS(ワークステーション)がもてはやされTCP/IPが普及し始めた頃でもありました。そして、その流れは加速し、それまでは大型汎用機でしが実現できなかった様々なアプリケーションがPC/WSのコンビネーションで実現し始めました。いわゆるダウンサイジング時代の幕開けです。
そんな折、私は後輩のY君とこんな話をした事を記憶しています。
- 私:「最近の小型化、軽量化の流れは凄いね。もう何十年かしたら、
セブンスターと同じくらいのパソコンができて持ち運べるようになるかもしれないね」- Y君:「そうですね。そんな時代が来るといいですね。
キヨスクでタバコと一緒に『UNIX1つ頂戴』とか。ハハハ」
あれから20数年が経ちました。私は今思うのです。Galaxyを見て。あ! これは昔Y君と話したセブンスター似のUNIXだと。そして、同時に私は「セカンドブレイン」を手にした事を実感するようになったのです。私のGalaxy(あまり商品名で呼ぶのは止めて、以降、Androidと呼びます)に対する思いは、少し他の人とは違っているように思います。私にとってAndroidとはパソコンそのものであり、Androidとはパソコンの黎明期にそれを作っていた人達が思い描いていた1つの終着点ではなかったのかと思っています。
パソコンとは元々なんだったのでしょうか? ゲーム機、ワープロ。いろいろな意見はありますが、パソコンを作り始めた人達、アラン・ケイ、ビル・ゲイツ、スティーブ・ジョブス、ミッシェル・ケイポア(などなど挙げるときりがないが)彼らが若かった時代は60年代であり、アメリカがベトナム戦争から抜け出せず、声高に反戦運動が起こっていた時代です。彼らの中にはヒッピーや反体制派も少なくなかったようです。当時の体制側の人間は大型汎用機を使い核融合計算をはじめとする多くの軍事目的のためにコンピュータを使いました。そのため、彼らは体制側の大型汎用機の対向(カウンター・カルチャー)として、人民のためのパーソナルコンピュータ(パソコン)を作りたかったのだと言われています。すなわち「コンピュータによる人民の解放」です。たとえこれがアメリカンドリームの達成の為であったとしても、パソコンを国家や軍事のためではなく、個人のために作ろうとした事実が変わる訳ではありません。
パソコンは世界中から情報を収集し、個人の思考能力を高めそして増幅させてくれます。人は老い記憶力が低下しますがパソコンにはそれがありません。パソコンはセカンドブレインとなり人を助けてくれます。ただ、大きくてはだめです。いつでも持ち運べないと。はやりセブンスターくらいの大きさでないとセカンドブレインとは呼べません。Androidのように。
ここのところTwitterがまったくつながりません。スティーブ・ジョブズ氏の影響でしょうか?56歳で逝くなんてなんと早いことか。長髪のテクノヒッピーと反体制的スタイル。若かりし頃のスティーブ・ジョブズ氏はビートルズと共に大好きな存在でした。それは今もなんら変わりない事です。「神の遺言」まだ読んでないので、今度じっくり読みたいと思ってます。
スティーブ・ジョブズ 神の遺言 (経済界新書) [新書]
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