年の終わりに「ソースコード管理」を考える
今年も残りあと5日。今日は事の他時間に余裕があるので、記事をもう1つ書きます。
今弊社で考えている「ソースコード管理」のツール構成を紹介します。
- Subversion (サブバージョン) --- ソース管理
- Redmine (レッドマイン) --- チケット管理
- gonzui (ゴンズイ) --- コード検索
Subversion は昨年末に導入し、今年は、
- Microsoft ASP.NET(Visual Studio) --- 不動産ネットワークシステム(WEBシステム)
- Java J2EE(Eclipse3.3) --- 車両管理システム(官庁向けイントラネットシステム)
次の課題は「チケット管理」です。従来からのExcelによる残件や障害のToDoリストからの管理から脱却しWEBベースで、ソース管理(Subversion)とリンクしたリアルタイム管理を実現しなければなりません。これは急務です。当初 tracの日本語ディストリビューションであるTrac Lightningを考えていました(すでに仮運用を開始していました)が、今年の関西オープンフォーラムでRedmine の講演を聞いて以来、すっかりRedmineのファンになってりまいました。近々運用を開始する予定です。
最後に「コード検索」ですが、従来はgrep中心でした(弊社では、sakuraのgrepを使っています)が、常々、WEBベースでソース管理(Subversion)とリンクしている「コード検索」専用のツールを探していました。そして、昨日、出会ったのです。その名は「gonzui (ゴンズイ) 」。過去の資産から目的のソースコードを検索してくれるツールは、記憶力の減退した老プログラマ(の私)にとって強力なツールになるはずです。現在調査中ですが、かなり期待できそうです。ただ、C/C++, Java, Perl, PHP, JavaScript などには対応しているのですが、VBがNGです。OSSだし、VB版作ろうかな・・・
ソフトウエア開発は「ソースコードに始まりソースコードに終わります」。コンサルや設計作業は、非常に大切ですが、最後まで最新版を保ち続けなければならないのは、ソースコードだけです。ソフトウエア開発の真実はソースコードの中にあり、ソースコードは絶対に嘘をつきません。実装こそがソフトウエア開発の本質なのです。この仮説に従えば、ソースコード管理ツールを中核に据え、便利な道具を揃える事がソフトウエア開発の生産性に最も寄与すると考えているのは私だけではないと思います。
ソースコード管理は、Subversionに決めました(この選択をしている方は多いと思います)。問題は、その先です。私はRedmineとgonzui を選びました。2つともRubyで書かれています。来年はRubyを体験する事になるかもしれません。また、新しい経験ですが、どうなる事やら・・・。
最後に、読者の皆様。
いつも、つなたい記事をお読みいただき、今年一年、本当に、ありがとうございました。
来年も「社事社報」をよろしくお願いします。
では、よいお年をお迎え下さい。
gonzui関連記事のメモ
http://journal.mycom.co.jp/articles/2006/11/30/gonzui/index.html
http://0xcc.net/pub/lsa2005/
y2sunlightさん、Redmineはどうですか?使い勝手は良いのでしょうか?@ITでTrac Lightningが紹介されていました。導入してませんが、記事の内容からするとかなりのすぐれものかなと思うのですが・・・。また、Redmineの情報を教えてください。