9月の理(ことわり) 【実を見て木を知れ】
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実 を見 て木 を知 れ -
The tree is known by the fruit
実を見てから木の質を判断せよ。 結果を見ないうちに物事判断しない方が良い事の喩え。
今年の米の作況は、全国的に見て「平年並み」か「やや良」だそうです。我が家でも、先週に稲刈りを終え、上々の作況に満足しています。(昨年の作況が悪かっただけに
全国的に見て「平年並み」だからと言って、我が家がどうかかは、収穫して見ないと分かりません。稲刈り直前に「多分、今年は平年並みだ」と言っても大した意味はありません。後数時間すれば、答えがでるのです。待てない時間ではありません。
待てないわけでないのに、結果や事実を見ないで物事を判断しようとする人がいます。そうゆう傾向の人は、論理的な人ほど多いいように思えます。「多分・・・だ」「恐らく・・・だ」「一般的には・・・だ」と自己の範疇のみで物事を推測し判断する人。あなたの周りにもいますよね。斯く言う私もその1人ですが・・・。恐らくその人は、自分で結論付ける事によってひと時の心の平静を得ているのでしょう。
特に、「一般的には・・・だ」と言う言葉は、私の一番嫌いな言葉です。個々の問題を判断するのに「一般」とか「普通」とか「平均」とかは意味がありません。それは、確率論だからです。きちんと問題にするには、「Aの場合はこうで、Bの場合はこうだ」と大よそのケースを挙げ、それについてのそれぞれを推測すべきです。単に「一般的には・・・だ」とか「普通は・・だ」だけで片付けるのは余りに無理があると思います。
いずれにしても、結果を待てるなら、結果を見てから判断するのが一番です。でも、言いたくなるのですよね。「普通は・・・だ」と。これは「思考の老化現象」です。面倒でもきちんと議論しましょう。エンジニアなら特に ・・・ 私も気を付けます。
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